借金の内訳を大公開
Xで公開しているように、自己破産時の私の借金総額は、1.500万円以上ありました。
借金仲間(!)の方を見ていると、借金額は数百万円までという方が多いように思いますので、改めて、「自分は横綱級だったのね」と思っております。
確かに、住宅ローン以外で4桁の借金ってなかなかですよね。
私はずっと正社員で働き、社会人になってからもしばらくは実家暮らし、というアドバンテージがありましたが、新卒のときは公共機関の事務で手取り20万円。
その後、転職を経て年収は上がったものの、自己破産直前の2020年の年収は700万円程度。全国平均などと比較すると、低くはないかもしれませんが、際立っての高所得者ではないです。
そして、なんと年収の倍以上の借金をしていた、ということになるわけです!
それぞれの借金との個人的な思い出を交えて整理していきますので、ご興味ある方は、「よくここまで借りれたね〜〜」と、ドン引きしながら(!)読んでくださると嬉しいです。
記事の最後では、なぜこんなに借りることができたのかの考察してみました。
なお、こちらは、2021年年初、自転車操業ながらも返済を続けていたものが行き詰まり、自己破産の相談をしに弁護士事務所に行くにあたって、とりあえずアプリやサイトで自分で確認し、書き出した金額です。
実際の申し立て額(?)とは異なるかもしれません。(そういえば正式な記録ってどこかにあるのかな)
この記事を読むとわかること
・ ブログの著者であるかのかは一体どこからいくら借金していたのか
・ 年収の倍以上も借金ができていたのはなぜか
リボ払い
まず、私が借金沼に足を踏み入れたのは、大学4年生の頃にリボ払いを使ったことがきっかけです。
結果これだけ借りておいてという感じですが、持ち家購入以外でローンを組んだことのない、借金とは無縁の家庭に育ったため、「借金をする」ということに抵抗があり、それから数年間は、リボ払いだけを使っていました。
リボ払いも立派な借金だと思いますが、「お金を借りているわけではない」という自己正当化がありました。
エポスカード 1,500,000円
学生の頃初めて持った思い出のカード。最初のリボ払いも、エポスカードでした。
ゴールドだったけど2度と持つことはできないでしょう。
今でも、マルイに行くたびにエポスカードを作ることを勧められて心が痛いです。
楽天カード 1,899,946円
後で出てくる楽天銀行カードローンと合わせて、300万円ほど、お借りしていました。
途中ボーナス等でまとまった額を返済するたびに、どんどん枠が増えて、たくさんお買い物をさせていただきました。
ちなみに、債務整理したので、クレジットカードが使えないのは当然の報いですが、楽天銀行のデビットカードも利用できなくなってしまったのは、大分痛手です。
viewカード 589,462円
確か最初は、定期券を買う用でした。確か、5%還元でお得なのです。
どんどんルミネでお洋服を買うためのカードになってしまいました。
「ルミネカードだったらいつでも5%オフだし」と言っても、実際、消費税分にもなっていないんですよね…
Pontaカード 970,799円
エポス、マルイあたりが詰んできてから後発で作ったカードです。おせわになりました。
AEONカード 910,615円
これもエポス、マルイあたりが詰んできてから後発で作ったカードです。
給料で入る現金を家賃と返済で持ってかれちゃうから、カードで生活するしかなくなって、そうすると100万円くらいあっという間に消えました。
LIFEカード 87,145円
pontaやAEONもキツキツになってから最後の砦的に申し込んだカードでした。
作れたものの、枠が10万円で、「私はもう借りれないんだ」って絶望したのを覚えています。
(今なら「いや、もう借りるなよ」って思いますが、このときは感覚が麻痺していたので、自己破産の決断をするのはもう少し時間が経ってからになります。)
カードローン
最初は現金を借りることに抵抗がありましたが、だんだんそうも言っていられなくなり、社会人5年目くらいで手を出しました。
三井住友銀行 1,908,525円
200万円枠でほぼほぼ満額借りていました。自己破産する4,5年前(2016年頃)に借りたので、まだ審査が通りやすかったのかもしれません。
申込時の確認の電話を職場の倉庫に隠れてやったり、職場の電話番号にかかってきた電話は電話交換手に繋いでもらわないといけない古めかしい職場だったので、在籍確認にビクビクしていたことを思い出します。
ここでリボ払いではなく「お金を借りる」ことを覚えてしまいました。
今思えば、この200万円で一気に借金が加速したなという感じです。
セブン銀行 500,033円
三井住友銀行と同時期に契約した気がします。セブンイレブンATMでお金を下ろす感覚でよく使っていたのを思い出します。
住信SBIネット銀行 997,871円
一度お金を借りる楽しみ(?)を味わってしまうと辞められなくなってしまい、2017年ごろに契約しました。
契約時には、借金が1,000万円に近づいた気がしますが、メインバンクで毎月定期収入が入っていたからか、100万円も貸してくれました!
三菱東京UFJ銀行 309,958円
確か30万円枠だったと思うのですが、微妙にそれより増えているのが何故なのかはわかりません。とにかく満額借りていました。
他の返済だったかなんだったかで急いで現金が必要で、「誰もいないよね?」と後ろを振り返りながら、銀行の隅っこにある無人契約機に入ったことを覚えています。
三井住友銀行のカードローンを借りてから約1年後の出来事でしたが、三井住友銀行が200万円も貸してくれたのにまさかの30万円審査で落ち込んだのを思い出します。
楽天銀行 815,431円
自己破産の数ヶ月前、かなり追い込まれている状態でダメ元で申し込んだのにこれだけ貸してくれて、神様に見えました。
借金が増えることになるのに、「まだ80万円使えるのか!私はまだ大丈夫!」と、テンションが上がるというだいぶ危険な状態でした。
キャッシング
銀行でお金を借りるようになってから、クレジットカード付帯のキャッシングにも手を出すようになりました。
私ほどかなり借金を重ねた人間でも、新たな借金の申し込みは心理的な抵抗感があるものです…クレジットで枠を持っていれば、審査不要で利用できるため、ハードル低く利用してしまいました。
エポスカード 488,000円
クレジットと合わせて約200万円も使わせていただきました。
pontaカード 96,477円
確か枠が10万円でした。
AEONカード 6,985円
クレジットと合わせて100万円の枠だったと思いますが、まさか千円単位でお金を借りているとは衝撃です。
ちなみに、私「○コム」や、「○イフル」といった消費者金融には手を出していません。
昔から、「やばい人が行くところ」みたいなイメージがあって、足を踏み入れることができませんでした。
(それよりよっぽどやばいことになっている自覚はあるのですが、個人的な刷り込みによる抵抗感ってありますよね。)
その他
カードローン、キャッシング、リボ払いときて他に何の借金があるの?とお思いかもしれませんが、まだまだお付き合いください。
Apple 203,332円
借金にいよいよ首が回らなくなってきた2019年。「お金稼ぐためのビジネスには初期投資が必要」と言う名目で、分割でMac Book Proを書いました。まだ使えるPCを持っていたので絶対に必要というわけではなかったのですが、破竹の勢いで購入。
ちなみに、自己破産にあたって、20万円以上の財産として取り上げられてしまうかも…と一瞬不安になりましたが、全く問題ありませんでした。今も現役で、このPCでブログを書いています。
そんなわけで、今後Apple製品買うときにオリコのApple ショッピングローンは使えないはずなんですが、Paidy後払いというありがたい制度があるおかげで、その後、iPhoneの購入等には困っておりません。
FXの講座 175,400円
さていよいよ首が回らなくなってきた2020年。起死回生とばかりにFXの口座に申し込みました。
詳細は忘れてしまったのですが、本来は一括払いで支払うべきこところを分割にしていただき、途中から支払えなくなるという最悪な受講生でした。
(今ならどんなに愚かなことかわかるんですが、当時は本気で「1日5万円稼げるようになればすぐに返せる!いいや、それどころか1日 1万円でもあれば、とりあえずはお金に困らない」と思っていました。
FXで本当に稼いでいる方もいて、私もまた再開したいと思っていますが、借金で首が回っていないときに起死回生でやるべきことではない、とお伝えしておきます。)
奨学金 3,176,935円
世の中には奨学金を抱えている方が多くいますが、私は多くの人とは事情が違います。
本来、奨学金を借りる必要がなかったのです!
大学は自宅から通い、学費はもちろん、勉強に必要な費用(ゼミ合宿、書籍など)やサークル活動の費用まで親が出してくれていました。携帯代や、女の子だからと洋服や化粧品も買ってもらっていました。
就職活動から逃げて大学院に行くことにしたのですが、学費はもちろん、親が出してくれました。
ただ、最初に書いたように、この頃、最初のリボ払いを覚えて金遣いが荒くなっていました。加えて、父も役職定年を迎えて給料が下がるにもかかわらず、私は進学、妹の大学受験なども重なり、「お金がない」という話が家庭で聞こえるようになりました。親の機嫌が悪い時には、「就職して家にお金を入れるはずなのに、この金食い虫モラトリアム」等と言われるようになり、大学生の時のようにいろいろ買ってもらうことができなくなりそうでした。
大学院の研究もある中で、卒業後は今度こそ就職しないといけないので資格の学校などに通っており、アルバイトをする時間も惜しい・・・と言うところで、「奨学金」と言う悪魔のささやきに気づいてしまったのです。
結果、確か月々22万円弱、2年間で500万以上を借りました。
こんな初任給みたいな額を借りる必要はなかったと、今になればわかりますが、当時は必要経費と思っていました。
歪んだ金銭感覚から、まともな社会人になれば月々2万数千円なんて余裕で返せる!と軽い気持ちでした。
潤沢に本を買ったり、自習室を借りたり、勉強用の文房具なども好きなだけ書いました。気分を上げるためにカフェに行ったり、おしゃれもちゃんとしていました。
決して、「遊ぶお金を借りるぞ」という気持ちで借りたわけではないのですし、お金の心配をせず勉強に励めたことも確かですが、今となっては不要な借金をしたと思います。
住民税 535,900円
2019年に転職をした際に、転職した年の住民税を普通徴収(給与天引きではなく、自分で払う)にしており、滞納していました。
うっすらなんですが、その頃だいぶ首が回らなくなっていたので、本当に愚かにも、「自分で払うなら多少滞納できる」と甘い考えだった気がします・
ちなみに、税金は自己破産しても、免責されません・・・最後は、給料の差し押さえとなり会社に連絡がいってしまうと言う恐ろしさです。
急いで、親に建て替えてもらって払いました。
忘れていた借金
ここまでで1,517万円になるかと思いますが、この時は気づいていなかったのか自分のリストには入っていなかった借金として、ソフトバンクに対してiPhoneとiPadの分割払いの残債が20万円程度ありました。
(掘っても掘っても出てくる借金よ…)
ちなみに、これも強制的に契約解除になることは避けたかったので、自己破産の手続きを開始する前に、親にお金を借りて残債を一括で払いました。
内緒話(裁判所に申告しなかった借金)
親や妹からもお金を借りていましたが、それは免責の対象にしませんでした。
債務整理関連について少し調べている方であれば、「あれ、 自己破産の際にはすべての債権者を申告する必要があるため、個人間の借金の貸し手も金融機関と同じように債権者として申告する必要があるのでは?」と思った方もいらっしゃるかと思います。
しかし、さすがにここで法律違反を堂々と宣言したりはしません!
家族間でも数十万単位のお金は口座に振り込んでもらっていました。弁護士や管財人の先生には、通帳のコピー等を全て提出しますので、家族から金銭の授受があったことはわかってしまうのですが、「援助を受けた」ということにしたら、特に何も言われませんでした。
(弁護士の先生に事前に確認してもそれで問題ないとのことでしたし、家族間で、借用書などを作成していたわけでもないので、完全に嘘をついたわけではないと思っています。)
両親には打ち明けたものの、妹には知られたくなかったですし、いつかは返したいという気持ちがあってこの方法を取りました。
なぜ年収の2倍も借金ができたのか?
真実は貸してくれた会社のみぞ知るところですが、以下の要因があったかと思います。
お堅い職場で信用スコアが高かった
2012年に社会人として働き始めましたが、2012年と2013年は年収300万円台でした。
その後、3度の転職で年収をあげてはきましたが、自己破産直前の2020年で700万円と決してすごく年収が高いわけではありませんでした。勤続年数が短いことも自明です。
思い当たる節としては、新卒で勤めた勤務先は準公務員のようなところでしたので、信用スコアが高かったのかなと思います。
言い方は悪いですが、”低め安定”ながら定年まで勤め上げる人が多く、そういった職場だったからこそ年収300万円台でも借りることができたかもしれません。
ちなみに転職をした2017年ごろから、年収は上がりましたが借りにくくなりました。これは、平均勤続年数の短い外資の会社に行ったからか、借金がかさんできて危険人物として扱われるようになったのかなのはわかりません…
返済履歴があった
大学生でクレジットカードを持ちはじめ、長期休暇の海外旅行や自動車学校の費用など高額の決済を、自分名義のカードで切るということをしていました。(親にお金を入れてもらっていました。)
そういう事情で、学生としてはクレヒスが良かったのではと思われます。
また、大学4年生から借金の世界に足を突っ込んだものの、定期的に「借金はいけない」と言う感覚に襲われ深く反省し、実はボーナス等でまとまった額を返済していました。
2018年には親にお金を借りて150万円ほど一括返済をしたこともあります。
(一括返済をするたびに、限度額がどんどん引き上がり(特に楽天・エポス)、結果的に借金をさらに増やす結果となってしまったのは、だいぶ皮肉な結果です…)
まとめ
ごくごく一般的な稼ぎのOLが、ありとあらゆる手段を駆使して(?)ここまで借金ができることに驚かれたでしょうか?
一般的なカードローンは、法律によって借り入れできる金額が年収の3分の1までに制限されていますが、銀行のカードローンは対象外です。リボ払いも対象外ですね。
借金を申し込んだ際には、もちろん与信調査がなされていると思います。私自身、「ちゃんとした銀行が審査して貸してもらえているんだから大丈夫だろう」と都合よく考えていたことがありますが、審査に通ったからといって、「返済能力がある」と言うことでは決してないんです。
私が、自己破産した時には、次々の返済で月収分程度あり、とても返していける額ではありませんでした。
最後になりましたが、これだけのお金を返すことができず、反省しています。
羅列するのも大変なほどで、自分がどれほど麻痺していたかを思い出しました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。