はじめましてーブログをはじめる理由

はじめまして。かのかと申します。

私は、学生時代からリボ払いを重ね、社会人になってからは銀行ローンやキャッシングにまで手を出し、30歳になる頃には借金総額がなんと1,500万円を超えていました。

2021年に自己破産申し立てをし、免責を認められました。

今回は、私がこんなブログを始めようと思った理由をお話しできればと思います。

リアルな体験を共有したい

統計によると、個人の自己破産者はここ数年7万件台で推移しているようです。
というと、「意外に多いじゃん」と思いますが、割合にすると、人口の約0.05%・・・
「普通はするものではない」という感覚はまあまあ正しそうですね。

たとえ全国に自己破産仲間が7万人いたとしても、「知人には最も知られたくないこと」なのではないでしょうか。知人どころか、家族にも言えないという方も多いと思います。

私自身ももちろんそうでした。(父が奨学金の保証人になっていたので、親には話したのですが)

借金がかさみ、「もう自己破産しかない」と決めてから、たくさんのサイト(主に弁護士事務所のもの)を読み歩いて基礎知識を仕込み、実際にいくつかの弁護士さんの元に足を運んで話を聞きました。
今だから淡々と書けますが、当時は「自己破産の手続きについて問い合わせの電話をかける」なんてそれはそれは胃の痛いものでした。

もちろんなぜ自己破産まで行ってしまったのかすごく反省しましたし、当初は、犯罪者のように「借金をなくしていただけるのですから、なされるがままご指示に従います」状態でありました。

一方、「絶対に会社にバレないようにしたい」
「数ヶ月後にもらう予定のボーナスは全額没収なの?」など、自己破産をする中でも守りたい一線があり、必死でいろいろと調べました。

いろいろと調べたり、実際に弁護士事務所に足を運んで話を聞く中で、「自己破産の手続きは法律で決まっているけれど、その運用は割とまちまちなのではないか」ということに気づきました。

また、弁護士事務所によってもえらい対応が違いそうだなぁ・・・というのが率直な感想です。

もちろん法に従って手続きを受けるわけですが、法律ってその運用まで細かく決まっているわけではない、ということを身をもって実感しました。
(語弊があったらすみません)

その中でもなんとか人生のやり直しに有利な条件は残した方がいいに決まっています。
(語弊があるかもしれませんが、本当に全てを失って文字通り裸一貫になる必要はないんです。)

人生でそうあることではない、そして他人には聞けない。
だからこそ私が「リアルではない知人」として何か情報発信できればと思った次第です。

当時の記録を見返しながら、発信していきたいと思います。

もう一度、しっかりお金と向き合いたい

もう一つは、「お金としっかり向き合いたい」という、個人的な理由です。

私は自己破産という制度のおかげで、多重債務から解放されました。

しかし、本当にお恥ずかしいのですが、返せる範囲ではありますが、またお金を借りてしまったり、後払いサービスを利用してしまったり。「お金との関係が完全に変わった」と言い切れるほどではないと感じています。

「自己破産」という手痛い失敗をしたはずなのに、「免責されたからもう終わった」「思い出したくない過去」と蓋をしていました。

よく考えたら、私は幼少期からお金に対して無頓着でした。
衣食住に困ったことはないばかりか、私立の学校に行き、習い事をし、塾に行き、長期休暇には海外旅行・・・とそれなりにお金をかけて育ててもらいました。必要な体験やものは買ってもらえる環境にあったはずですが、いつもお小遣いが足りず、親の財布からお金を盗ったり、「勉強に必要」と嘘をついてお金をもらっていました。
生育過程でマネーリテラシーを身につけることができておらず、大人になってからも、お金としっかり向き合ったことがありません。

自分がしてしまった失敗ともう一度向き合いたい、サイトの立ち上げに至りました。

そして、どんな自分も肯定するんだ、と思った時、自己破産のリアルな経験を語るのもいいかな、と思いました。

どうかお付き合いいただければ嬉しいです。

かのか

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